出産の呼吸法:痛みをやり過ごすために
◆痛みをそらすために
お産のときはリラックスするのが大切です。
ただ、気持ちではそれが分かっていても、
なかなか思うようにできないものです。
こうしたときに、とても有効なのが呼吸法です。
呼吸法をマスターすることで、何がいいかというと、
一生懸命集中するものを持つことで、
痛みから気持ちがそらされるという点です。
そして、吐くことに集中すると、
体中の筋肉からよけいな力を抜くことができます。
ママが力を抜くということは、
おなかの赤ちゃんに十分な酸素が送られることを意味しています。
◆でも、あまり早くからやらない
呼吸法はたいへん有効ですが、
注意すべきこともあります。
それは、まだ痛みが強くないうちから用いないという点です。
早くからがんばりすぎると、体力を消耗します。
体力を消耗すると、肝心な場面で使えなくなるのです。
陣痛と陣痛の間は、普通の呼吸にします。
また、ちょっとした調整法ですが、
もしも、吐くことより吸うことの方が多くなり過ぎ、
そのため、手足がしびれたりしてきたら、
ビニール袋などに息を吐き、
その息を再度吸い込むと、
酸素と二酸化炭素のバランスが調整できます。
◆呼吸法
1)陣痛がまだ強くないとき
息を鼻から吸い、口から出します。
ゆっくりやります。
痛みが強くなってきたら、その波にあわせて、速度を速めます。
痛みのピークを過ぎたら、だんだん速度を遅くしていきます。
2)痛みが強くなったら
まず、深呼吸をします。
「ヒッヒッフー」と息を吐きます。
最後の「フー」のやり方は、
ちょうど熱いスープを冷ますやり方でやります。
3)いきみ感がでてきたら
「ヒッヒッフー」のあとに「ウン」を加えてください。
最後の「ウン」をするとき、いきみたい感じをグッと押さえます。
4)赤ちゃんの頭が見え続けてきたら
子宮口が全開大になっています。
それまで続いてきたいきみも、ここでおしまいにします。
まず、全身の力を抜きます。
そして、「ハッハッハッハッ」というように、
浅く短い呼吸をくり返してください。