陣痛とは?
◆諸説あります
自然はうまくできているもので、
赤ちゃんというのは、もう産まれても大丈夫というときに生まれてきます。
こういうことは、医学の世界でも、よくメカニズムが解明されていません。
陣痛がどうして始まるかについて、説はいろいろあります。
1つは、赤ちゃんの脳から「生まれてもいいよ」という命令が出て、
「プロスタグランディン」という、子宮を収縮させるホルモンを出させて、
陣痛を起こしているという説です。
また、赤ちゃんの副腎皮質から分泌される「コルチゾール」というホルモンが、
へその緒や胎盤を通して、ママの体内に入り、
ママの脳に「陣痛を開始して」という指令を出しているという説があります。
さらに、ママ自身も、胎盤から分泌されていたホルモンを減らす一方で、
卵巣から分泌されるホルモンを増やして、
その結果、陣痛を始めている、という説もあります。
◆陣痛:赤ちゃんにメリットが
さまざまなホルモンによって起こされた陣痛が規則的なのは、
一度陣痛開始の指令を受けると、
子宮内の細胞がそれを隣へ、また隣へと次々に伝え、
波のようになっていくからです。
まだ規則的になっていないのは、子宮収縮のリハーサルで、
<前駆陣痛>と呼ばれています。
子宮収縮と休みが交代でやってくるのは、休みの間に、
赤ちゃんに酸素を送ってあげているからです。
だからといって、子宮収縮が赤ちゃんを苦しめてばかりいるのではありません。
実際、そんなに苦しいわけではなく、
むしろ、酸素を受け取りにくくなっているときに出るストレスホルモンが、
外での生活に適応しやすくしている、といわれているのです。
また、子宮収縮によって肺が圧迫されることで、
生まれ出てから排呼吸をしやすいというメリットもあります。
したがって、ママが陣痛に耐えるのは、まったく無駄な行為ではないのです。