出産時の医療処置:「点滴」・「浣腸」・「剃毛」・「導尿」
◆医療処置は最小限にとどめる傾向に
お産をスムーズに行えるよう、さまざまな医療処置があります。
しかし、近年、世界保健機関(WHO)の勧告によって、見直されつつあります。
また、お産の現場でも、
これまで行われてきた医療処置には、
妊婦さんを不快にすることがある点などが認識され始めています。
そういうわけで、最近では、
医療処置は最低限にとどめる傾向になっているのです。
また、それにともない、多くの産院において、
可能な限り妊婦さんの希望にこたえるようにしています。
医療処置の内容に疑問などがある場合は、健診のときに質問しておきましょう。
◆出産時の医療処置
1)点滴
お産の途中でトラブルがあったときに備えて、
血管を確保しておきます。
異常がないときの点滴の中身は、
ブドウ糖や電解質液となっています。
2)分娩監視装置
端子のついたベルトをおなかに直にあて、
おなかの張りや赤ちゃんの心音、胎動を観察します。
1度の観察に40分ほどかかるため、
入院時に一度行って、その後は、
必要なときに適時行います。
3)浣腸
腸に便がたまっていると、
赤ちゃんが下がってくるのを妨害してしまうこともあります。
浣腸の刺激で子宮収縮が強くなるのを期待したり、
便の細菌が赤ちゃんに感染しないようにというねらいもあります。
4)剃毛(ていもう)
会陰切開の場合や、会陰裂傷を起こした場合に、
傷口を縫合しやすくし、傷口からの感染も防ぐために、
会陰部の陰毛の一部を剃ります。
5)導尿
膀胱に尿がたまっていると、陣痛が弱くなったり、
赤ちゃんが下がりにくくなったりすることもあります。
また、陣痛が強くなってからは、トイレに行けない場合もあるので、
尿道にカテーテルという管を挿入して、排尿します。