妊娠中期・妊娠7ヶ月:「貧血」など

◆妊娠と貧血

 

妊娠と貧血には切っても切れない関係があります。

 

妊娠前に貧血ぎみだった人が、妊娠後、さらに症状がひどくなったり、
妊娠前にはまったく貧血がなかった人が、
妊娠後、貧血になった、という事例は数多くあります。

 

定期健診でも、2回〜3回は、必ず貧血の検査が行われます。

 

妊娠すると、おなかの赤ちゃんにも血液を供給しなければなりません。
赤ちゃんだけでなく、ママ自身の体に対しても、
おなかが大きくなった分、必要な血液をより多く送り届ける必要があります。
つまり、妊娠前より多くの血液が要求されるのです。

 

ところが、必要な血液の量は増えるものの、
増えるのは量だけで、赤血球の数は、じつは、あまり増えません。
その結果、血液は、水で薄めたような状態になっています。

 

さらに、おなかの赤ちゃんは、
自分の血液をつくるために、
胎盤を通して、ママの血液から、
鉄分をどんどん吸収していきます。

 

以上のことからわかるように、
妊娠中は、否が応でも、貧血になりやすい体質になっているのです。

 

 

◆貧血がひどいと、お産に支障が出ることも

 

鉄は、赤血球をつくるだけでなく、
酸素と結びついて、体中に酸素を運ぶ働きがあります。
そのため、鉄が不足すると、動悸、めまい、倦怠感、手足の冷え、などの症状が出ます。
ただし、ママがこういった状態になっても、
赤ちゃんには優先的に鉄が供給されるようにできているので、大丈夫。

 

注意しなければいけないのは、
こうした貧血の症状がさらに進行し、
ひどい貧血のまま出産を迎えたりした場合、
多くのトラブルを招く可能性がある点です。

 

たとえば、微弱陣痛になりやすくなり、
お産が長引き、
その結果、
鉗子分娩とか吸引分娩、また、帝王切開などになることもあります。

 

産後においても、
子宮収縮がうまくいかずに大出血を起こしたり、
血液が固まらなくなる状態になることもあります。

 

つまり、貧血をあまく見てはいけないのです。
妊娠中に、できるだけ予防、改善しておかなければならないのです。

 

 

◆鉄剤とあかちゃん

 

貧血の予防・改善には、鉄分を多く含んだ食品を
積極的に摂取することが大事です。
それでもよくならない場合は、
医師が鉄剤を処方してくれます。

 

この鉄剤は、鉄分を補給するだけの薬なので、
赤ちゃんに悪影響は与えません。
大丈夫。

 

鉄剤を服用すると、
人によっては、胃腸の不快感をおぼえることもあるでしょう。
このような場合には、
我慢しないで、主治医に相談して下さい。
鉄剤といっても、いくつか種類があるので、
あなたの体にあった鉄剤に変更してくれるはずですから。

 

ちなみに、鉄剤の服用でもまだ改善しない人には、
注射で鉄分を注入することもあります。