妊娠中期・妊娠6ヶ月:「胎教」の重要性

妊娠中期・妊娠6ヶ月:「胎教」の重要性

◆胎教には長い歴史が

 

「胎教」というと新しい言葉のように聞こえるかもしれませんが、
中国の古い教えのなかには、すでに、
妊婦さんの生活環境や精神状態が赤ちゃんの成長を左右する、
という意味のことが含まれていたそうです。

 

もちろん、日本にも、古くから、
健やかな赤ちゃんが生まれるように願う、
さまざまな言い伝えなどがあります。

 

 

◆ママの感情がおなかの赤ちゃんに

 

ママのおなかにいる赤ちゃんは、
胎盤を通して、ママの血液から酸素と栄養を受け取っています。
そして、ママの血液のなかには、
ママの感情を伝えるホルモンも含まれています。
したがって、
ママが興奮したりイライラしたりすれば、当然、アドレナリンが増え、
赤ちゃんの心臓をドキドキさせてしまいます。

 

つまり、赤ちゃんにもママのそうした感情が伝わって、
こころ安らかに過ごせないだけでなく、
ママからの酸素や栄養も届きにくくなってしまうのです。

 

このような仕組みは、現代の科学が解明しつつあることです。

 

けれども、昔の人たちは、
長い年月にわたる経験の積み重ねによって、
こうしたこと(ママの感情が赤ちゃんに影響すること)を感じとってきたのです。

 

もっとも、最近は、ややエスカレートしている傾向があって、
「知能の高い子供にするには○○をしたほうがいい」
とか、
「胎教にはモーツァ○○の音楽がいい」などと、
大いに宣伝されるようになっています。
むろん、それらは、悪くはないでしょう。
いいことには違いありません。
けれども、まるで、それらをしたり聴いたりしなければ、
ろくな子供に育たない、かのようにママたちを追い込むのは、
ちょっといきすぎでしょう。
だいいち、事実に反します。

 

 

◆ママがリラックスしていることが一番大事

 

ママが心地よい気持ちで、リラックスして生活していれば、
赤ちゃんもリラックスして健やかに成長していきます。

 

ママが、まるで「義務」のように、
たいして好きでもない音楽その他のことを無理矢理「胎教」として
取り入れていれば、
あまり楽しくないのでは?
その、あまり楽しくない思いは、赤ちゃんにも伝わるはずです。
誤解のないように記すと、
なにもモーツァ○○がいけないなどと言っているのではないのです。
もしも、以前からモーツァ○○が好きであったなら、
大いに聴くべきでしょう。
でも、それまで、まったくモーツァ○○に縁のない生活をしていたママが、
「胎教」と称して、たいして楽しく感じないままモーツァ○○を聴くのは、
それは赤ちゃんのためになんてとてもなりませんよ、と言っているのです。

 

妊娠20週頃からは、赤ちゃんも耳が聞こえてきます。
したがって、よく見られる光景ですが、
知り合いの人たちが、妊婦さんのおなかに口を近づけて、
「いい子だね。元気で生まれて来るんだよ。待ってるよ」
などと声をかけることがあります。
これなど、実に理にかなった行為というべきでしょう。
赤ちゃんは、そうした好意的な声を、
たとえ意味は分からなくとも、
自分を迎え入れる声として聞いているに違いないのです。

 

妊娠中は、このような、ささやかな、明るい、心のこもったメッセージを
たくさん赤ちゃんに伝えたいものです。
これこそが、本来の「胎教」なのですから。