妊娠したい

◆基礎体温とからだのリズム

 

「妊娠したい」と考えたとき、まず考えるのは、
妊娠しやすい日、つまり、排卵日のことではないでしょうか?

 

毎朝目が覚めて、まだ活動していない安静な状態で測る体温を
基礎体温といいますが、
この基礎体温を継続的に記録していくと、
排卵のある人の基礎体温は、排卵日を境にして、
低温期と高温期の二つの相(二相性)に分かれることがわかります。

 

基礎体温が二つの相に分かれるのは、
2種類のホルモンが働いているからです。

 

まず最初に、排卵を促すための「卵胞(らんほう)ホルモン」が分泌されます。
そして、排卵が起こると、今度は、体温を上昇させるための「黄体(おうたい)ホルモン」の
分泌が増加してきます。
「黄体ホルモン」が分泌されるのは、受精が成立したときに備えるためです。

 

やがて、およそ14日ほど経過し、もしこの時点で妊娠していなかったら、
つぎの排卵に向けて、再度、「卵胞ホルモン」が出てくることになります。
「卵胞ホルモン」が分泌されることで、
妊娠の準備をしていた子宮内膜が、月経血として体外に排出されます。

 

 

◆受精と着床のメカニズム

 

膣の内部に放出された精子は、子宮の中に入ります。
卵管の先のほうの太い部分(卵管膨大部/らんかんぼうだいぶ)で、
卵子と出会います(卵子は、卵巣から排出されてきます)。

 

ここで受精が成功すると、
しきりに細胞分裂をくり返します。
やがて、子宮内に向かって卵管の中をゆっくり進んでいきます。

 

受精が成功してから約1週間後に、精子は子宮内にたどり着きます。
そこには、子宮内膜(しきゅうないまく)というものが待ち受けているのです。
子宮内膜は栄養たっぷりです。
いわば、受精卵の食事付ベッドのようなものかもしれません。

 

受精した精子が子宮内膜にたどり着くことを「着床」と呼びます。

 

「着床」=「妊娠」です。

 

こうなると、今度は、黄体ホルモンが持続的に分泌し続けます。
したがって、体温は、高温のまま続いていきます。

 

もしもあなたが、なかなか赤ちゃんに恵まれなかったのなら、
基礎体温のリズムを見直したり、
上に述べた受精・着床のメカニズムのどこかに問題となる要因がないか、
よく調べてみる必要があります。