妊娠初期・妊娠3ヶ月:「流産」(症状・原因)
◆流産とは?
妊娠22週未満に、何らかの原因によって、
おなかの赤ちゃんがママの体から外に出てしまうことを
「流産」と呼びます。
流産の原因のほとんどは、避けられないものばかりです。
つまり、ママに責任があるケースは、非常にまれです。
したがって、意味もなく自分を責めるべきではありません。
◆流産の原因:赤ちゃんの側にある場合が多い
流産は、全妊娠の10〜15パーセントの割合で起きています。
流産してしまったママのなかには、
「わたしが動きすぎたから流産した」とか、
「仕事を続けていたから流産した」という風に、
自分を責める人が多いようです。
けれども、医学的・統計的にいって、
妊娠12週までの初期の流産の場合、
原因のほとんどは染色体異常などによって、
それ以上大きくなれなかったケースがほとんどです。
つまり、赤ちゃんが持って生まれた異常が原因なのです。
しかも、その「異常」も、べつにママが引き起こした異常ではなく、
自然界に一定の確率で起こる「異常」です。
ママの責任ではありません。
流産のほとんどは、妊娠12週までの妊娠初期に起きます。
しかし、なかには、妊娠12週〜妊娠22週未満で起こることもあります。
この場合は、子宮口(しきゅうこう)付近がゆるんだり、
感染で破水を起こすケースも含まれます。
◆流産しても、すぐに妊娠可能
流産が確認されたら、子宮内をきれいにします。
この処置をしてから、1〜2週間後、
普通の生活に戻れます。
やがて、1ヶ月ほど経つと、生理が再来するでしょう。
医師からの特別の指示がない限り、
つぎの妊娠まで間を開けなくても大丈夫です。
近年は、妊娠の初期段階から超音波検査を行いますので、
以前のように、大出血をして、
そこで初めて流産に気づくということは、ほとんどなくなりました。
◆流産をくり返す場合、何か原因があるかも
流産を2度くり返した場合、
これは偶然だと考えていいでしょう。
しかし、3度以上流産をくり返したら、
何らかの原因を疑ってみるべきかも知れません。
たとえば、夫婦に染色体異常はないか、
糖尿病や甲状腺といった病気はないか、
ママの子宮に異常はないか、
免疫疾患によって赤ちゃんを異物ととらえてしまう状態にママの体があるのではないか、
等々の原因をさぐってみる必要がありそうです。
検査によって原因が特定されれば、
適切な治療法が見つかります。
◆流産の種類
○切迫流産(せっぱくりゅうざん)
出血・おなかの痛みなどがあっても、
赤ちゃんの心拍が確認された場合は、
しっかり育つ可能性は高いので、
安静に過ごします。
○完全流産
赤ちゃんが完全に子宮の外に出てしまうことを
完全流産といいます。
流産後、子宮が収縮し、
子宮口は閉じていきます。
○不全流産
赤ちゃんや胎盤などの附属物が、
まだ一部残っている状態をいいます。
子宮口は閉じていないので、
出血やおなかの痛みが続きます。
○進行流産
子宮の出口が開き、
流産が始まってしまっている状態をいいます。
おなかの痛み・出血などをともないます。
○稽留流産(けいりゅうりゅうざん)
赤ちゃんがすでに子宮内で死んでしまっているのに、
そのまま子宮内にとどまり、
しかも、ママには症状がないケースをいいます。
※※※「稽留流産」が正しい言葉ですが、しばしば、
「繋留流産」などと表記される場合もあります。
しかし、「繋留」は誤った表記です。
多くの人が間違って使うために、いわば、慣用的に使われているだけです。
誤りです。
正しくは「稽留」です。
「のぎへん(禾)」の「稽」と憶えれば、忘れません。