妊娠初期・妊娠3ヶ月:「血液型検査」・「貧血検査」など
◆妊娠初期の検査
妊娠中は時期に応じてさまざまな検査があります。
妊娠初期には、血液検査、貧血検査、梅毒血清反応検査、
風疹抗体検査、HBs抗原検査などの検査が行われます。
◆貧血検査
血液中のヘモグロビンの量を調べる検査です。
妊娠中は貧血の症状が出ますが、
貧血がひどいと、赤ちゃんの成長に悪影響が出たり、
分娩時の出血がひどくなったりします。
そこで、まだ軽いうちに症状を改善しておく必要があり、
そのために検査を行います。
最初の健診にも行いますが、
妊娠後期にも行われるのが普通です。
◆血液型検査
血液検査は、最初の健診で行われます。
目的は、妊娠中とか分娩時に緊急の輸血が必要になることがあるのと、
血液型不適合がないかを調べるためです。
Rh式の組み合わせによっては、治療や対処が必要なケースも出てきます。
※※※「血液型不適合」とは?
Rh式で血液を分けると、(+)と(−)があります。
日本人のほとんどは(+)です。
(−)の人もいますが、わずかです。
さて、妻が(−)で夫が(+)の場合、
胎児は(+)の可能性が高くなります。
すると、この場合、ママ(妻)は(−)なのに、赤ちゃんは(+)で、
血液のタイプが異なることになります。
これを、「血液型不適合」と呼ぶのです。
「血液型不適合」であっても、
初めての妊娠なら、胎児に影響することはほとんどありません。
しかし、2人目以降の妊娠では、注意しなければなりません。
とはいえ、近年では、こういった危険も、薬などで防止できるようになってきました。
過度の心配は無用です。
◆HBs抗原検査
HBs抗原検査も最初の健診の時に行われるのが普通です。
目的は、ママがB型肝炎ウイルスを持っているかどうかを調べるためです。
妊娠中に、胎盤を通じてB型肝炎ウイルスが赤ちゃんに感染するということは、
まずありません。
しかし、出産時には、ママの血液から赤ちゃんの血液に感染する可能性はあります。
HBs抗原検査では、まず、HBs抗原の有無を調べます。
陽性の場合、さらにHBe抗原とHBe抗体を調べます。
HBe抗原が陽性の場合は、感染力が強いことを意味します。
したがって、HBeの元であるHBs抗原が陽性のママから産まれた赤ちゃんには、
予防接種が必須となるのです。
◆梅毒血清反応検査
梅毒血清(けっせい)反応検査は、母子健康法で義務づけられている検査です。
最初の健診で行われます。
もしも梅毒にかかっていれば、
自覚症状がなかったとしても、
病原体は胎盤を通過して赤ちゃんに感染します。
しかし、早期に発見してしかるべき治療をしておけば、
赤ちゃんへの感染は防げるのです。
◆風疹抗体検査
妊娠初期に風疹にかかると、
とても高い確率で流産したり、
赤ちゃんに先天異常がでたりするため、
妊娠初期には風疹抗体検査を行います。
抗体価が8倍未満の場合、
抗体はありません。
妊娠中はワクチン接種は受けられませんので、
赤ちゃんが影響を受けやすい妊娠20週ごろまでは、
感染防止のため、人混みには出ないようにすべきです。
抗体価が8〜128倍なら、
予防接種ですでに抗体ができているか、あるいは、
過去に風疹にかかったかのいずれかなので、
心配はいりません。
256倍以上なら、
最近感染した可能性があり、
通常、1〜2週間たったところで再検査を行います。