妊娠初期・妊娠3ヶ月:「たばこの影響」・「禁煙」

妊娠初期・妊娠3ヶ月:「たばこの影響」・「禁煙」

◆たばこは赤ちゃんに悪い影響を

 

たばこにはニコチンが含まれています。
このニコチンが体内にはいると、
血管の収縮を起こし、胎盤の血流も悪くなります。
その結果、おなかの赤ちゃんへ向かうはずの
栄養や酸素も少なくなります。

 

また、たばこには一酸化炭素が多量に含まれていて、
この一酸化炭素が、酸素を体の隅々まで運ぶ働きをする
赤血球中のヘモグロビンと結びつきます。
ヘモグロビンは、本来酸素と結びつくはずが、
それができなくなってしまうのです。

 

このように、タバコの服用によって、
母子共に低酸素状態、赤ちゃんにとっては栄養が届きにくい、
という状態が長時間続けば、
当然、赤ちゃんの発育が阻害され、
妊娠週数のわりに体重の少ない赤ちゃんが産まれる可能性が高まります。
また、胎盤の血流が悪くなると、
胎盤の機能を早くから低下させることになり、
常位胎盤早期剥離(じょういたいばんそうきはくり)
などのトラブルが起こりやすくなるのです。

 

このように胎盤内の環境が悪化すれば、赤ちゃんは早く外へ出ようとするために、
早産が起こりやすくなります。

 

 

◆たばこが原因の先天異常もある

 

近年、ショッキングな報告がなされています。
それは、妊娠中の喫煙が、つぎのような異常をもたらすというものです。
すなわち、「口唇裂(こうしんれつ)」や「口外裂(こうがいれつ)」などの奇形、
心臓の先天異常、
精神発達遅滞児など、です。

 

また、生後の子供の身長や知能の発育にも影響する、という報告もあります。

 

 

◆受動喫煙(まわりの人の喫煙)にも注意を

 

それまで喫煙していた人も、
妊娠を期に、禁煙できれば、それがベストです。
しかし、ニコチン依存症の人(ほとんどの喫煙者がそうでしょうが)の場合、
すぐには禁煙できずに、
少しずつ減らせばいいだろう、という風に考えがちです。
けれども、たとえ本数を減らしても、
有害物質が体に入る点では、あまり大差はないのです。

 

妊娠したら、即座にたばこはやめましょう。
(たばこがやめられないなら、妊娠すべきではないのでは?)

 

また、しばしばいわれることですが、
たとえ妊婦さん本人が喫煙しなくても、
たとえば、夫が喫煙者で、しかも、
無神経にダイニングやリビングで平気でたばこを吸ったりする場合、
同様に、ニコチンや一酸化炭素の悪影響を被る(こうむる)ことになります。
一説によると、自分で吸うより、
こうした、受動喫煙の方が、より強く、体に悪影響を与えるそうです。
夫を含めた、周囲の人の気遣いも重要になってきます。