妊娠後期・妊娠10ヶ月:「安静」の重要性を再確認
◆安静が赤ちゃんの発育を助ける
おなかの張りや出血などがある場合に、「安静にしてください」との指示が出ます。
妊娠後期に安静が必要となる原因は、
前置胎盤(ぜんちたいばん)や子宮頸管無力症、妊娠中毒症、
切迫早産、破水、子宮内胎児発育遅延、多胎妊娠などの場合が考えられます。
その中で、子宮内胎児発育遅延や、子宮頸管無力症、軽度の妊娠中毒症などの
場合は、自覚症状がなく、健診で発見されることがほとんどです。
安静を保つことによって、子宮のまわりの血流がよくなり、
子宮に十分な血液が届くようになるため、
赤ちゃんへ栄養や酸素を送り届けやすくなります。
また、むくみなどがある場合も、安静にすることで、
臓器への負担が減り、症状が軽くなっていくのです。
リラックスして、ゆったり過ごすことで、
体とともに精神的にもストレスを解消でき、
おなかの張りがおさえられていくようです。
◆自宅安静と入院安静
原因や妊娠週数、症状の度合いによって、安静の程度はさまざまです。
大きく分けて、自宅安静と入院安静とがありますが、
早産がどの程度緊迫しているか、
医療処置が必要かどうかというのが、
それを分ける境界線です。
また、上の子の育児や家族の介護などがあって、
自宅では安静が保ちにくい場合には、
症状がそれほどでなくても入院安静になることもあります。
◆状態を確認しながら安静度を調節
入院安静となった場合、程度によっては、
食事やトイレもベッド上でというものから、
少しくらいなら部屋の外へ歩行してもよいというものまで、
いろいろです。
入院すると確実に安静を保つことができ、
あなかの張りをおさえる点滴など、
必要な治療も受けることができます。
入院時にあった症状が改善され、
おなかの張りや出血がなくなれば、退院も。
退院後1週間程度は、自宅安静を保ち、
それで大丈夫なようなら、
徐々に日常の生活に戻していきます。